2024年3/12昼席「天満天神繁昌亭」
2024年初天満天神繁昌亭です。今回ようやく桂小枝a.k.a.こえぴょんの落語を観に行く事が出来ました!!桂小枝といえばあの"オール巨人・明石家さんま・島田紳助"と同期。そして若かりし頃は風変わりなスタイルで落語をやっていたそうなんですが、今は果たして?そして桂二葉の師匠である桂米二の落語も非常に楽しみにして足を運んだ訳なんですが。この日の公演内容はこちら。
桂健枝郎「もぎとり」
桂ぽんぽ娘「ちりとてちん」
露の団六「初天神」
Mr.オクチ「コメディマジック」
笑福亭瓶吾「看板の一」
桂米二「代書」
ーー仲入りーー
めおと楽団ジキジキ「音曲漫才」
笑福亭岐代松「癇癪」
笑福亭右喬「犬の目」
桂小枝「くっしゃみ講釈」
最初に登場してきたのは桂健枝郎一度喜楽館で観たなと。枕は本日はお客さんは89人だと。見れば大体分かると言った後に、この前は2人でその内の1人は寝ていたので起こさない様にして落語をしたと言った後に「もぎとり」の噺をしたんですが、確か喜楽館でもこの噺やったなと思ってしまいました。

2番目に登場してきたのは桂ぽんぽ娘。枕は先ほど落語をやった桂健枝郎の事を良い男と言った後に、でも給料は安いと。この後に結婚したらしたで色々と大変な事があると言って、嫁と姑の食卓シーンが始まるんですが、姑の出す料理に対して舌鼓を打つ嫁。しばらくして姑はあなたは良い嫁だけど長男の嫁とは合わないと。長男の嫁は働いていて私達専業主婦を見下していると。ここからピンク落語に行くのかな?と思ったら、姑がダイエット対策で豆腐を買っていたんだけど、暖房の効いた部屋に置きっぱなしにしていたら、いろいろな色に変色してしまったと言ったので、これってもしかして「ちりとてちん」!?上手い事現代に改変させた噺の様に思いました。

3番目に登場してきたのは露の団六。お足元が悪い中お越しいただいてありがとうございますと言った後にやったのは、「初天神」という噺。トイレに行く時も羽織を着て外に出る父親に対して天神さんに連れていって欲しいと駄々を捏ねる娘なんですが、それを父親が断ると隣に住む住民に対して夫婦の夜の営みをバラしてしまったので仕方がなく天神さんに連れていくんですが。途中の出店で飴を購入した後、歌を歌いながら娘は天神さんのお参りに行く訳なんですが・・・。最後のオチが個人的にちょっと意外だなと思ってしまいました。

4番目に登場したのは、Mr.オクチ。登場した時のBGMを聞くとチャップリンの形態模写をするのかな?と思ったら、チャップリンの形態模写をしながらのマジックですか。個人的には重箱の隅を突いた様な芸風の様に思いました。

5番目に登場してきたのは笑福亭瓶吾。枕はFM宝塚で20年続いている「笑福亭瓶吾と愉快な仲間たち」について触れ、そこで自身のハミングの下手さをクイズにしているそうで。で、試しに1曲ハミングクイズをやってくれたんですが、正直めちゃめちゃ下手くそだな(爆)と。笑福亭瓶吾いわく何回か聞いていくと慣れてくると言って2回目をやるんですが、"もしかしてADO!?"と思ったら、どうやらADO「唄」だった様で。「寄席ばっかり来ているから分からない」と愚痴を言った後に噺は「看板の一」だったんですが、今まで観てきたこの噺は若手だったからか、笑福亭瓶吾がやると円熟味があるなと感じてしまいました。

6番目に登場してきたのはお目当ての1人桂米二。最初に「私の出番が終わると皆様お待ちかねのトイレの時間」で掴んだ後に、枕はスマートフォンの普及で字を書く事が少なくなって、いざ字を書かなければいけない時にふと忘れてしまうだったので、"「代書」をやるんだな"と思ったら、そこから小噺3連発だったので"あら、外れたかな?"と思ったら、やっぱり「代書」だった様で。桂米朝のお弟子さんだけあって、所作というかしゃべり口調とでもいうか、はたまた雰囲気とでも書けばいいのか、桂米朝を彷彿とさせるものがありました。

仲入り後登場してきたのは音曲漫才のめおと楽団ジキジキ。私自身もうすうす感じていた通り、音曲漫才は絶滅危惧種でなおかつ夫婦でやっているのは私達含めて2組と言った後にネタが始まるんですが、笠木シズ子「東京ブギウギ」イルカ「なごり雪」を同時進行させていたのは非常に美味かったのと、かつてあった埼玉県浦和市をネタにして歌った山本リンダ「どうにもとまらない」は素直に面白かった!!

8番目に登場してきたのは笑福亭岐代松。枕は今日は団体客が多いというのを言った後に、私の師匠は6代目笑福亭松鶴なんですが動いている所を見た事がありますか?と挙手を求めた後、手を挙げた人は後期高齢者と言った後に、弟子になると師匠の家に住み込みで修行するんですが、その時のエピソードを軽くしゃべった後に「癇癪」という噺になるんですが、これ題材は笑福亭松鶴ですよね!?この日観た噺で1番面白かったし、6代目笑福亭松鶴は"死んでも落語家"なんだなと実感してしまいました。

9番目に登場してきたのは笑福亭右喬。「まだ小枝師匠は出しません」だったかな?そんな事を言った後に最前列にお子様がいたからか、童話をモチーフにした小噺を3つやったんですが、個人的には非常に上手いなと思った後に「犬の目」をやったんですが、「犬の目」って個人的には"ブラックな噺"という印象があるんですが、笑福亭右喬のやった「犬の目」は全体的に滑稽さとでも書けばいいのでしょうか?そういう印象を持ちました。

大トリは桂小枝。枕は最初は雨の事に触れ、荷物が濡れない様にかばんを持つと今度は服が濡れると言った後に、最前列の子供を見て「おじさんの職場はここ。ざぶとんの上に座ってしゃべるだけ。楽な仕事やろ」な事を言った後に「くっしゃみ講釈」の噺になるんですが、東京から来た講釈師とパン屋の娘の情事を覗き見ていたら犬の糞をつけられてしまい、パン屋の娘に嫌われてしまったので友達に相談した所、講釈中に最前列に座って胡椒の粉をくすべたらいいのではないか?というので胡椒を買いに八百屋に行ったんですが、胡椒は売り切れていたので代わりにとうがらしを購入してくすべる事に。で、その講釈師が出演する寄席に足を運んだんですが、個人的にはその講釈師を観に来たという設定の落語家の1人に桂米團治がいたんですが、そこで桂米團治のエピソードというか暴露話をしていたのが非常に面白かったです。

お目当てだった桂小枝だったんですが、しっかりと落語をしていたというか"やっぱり落語家なんだな"と。もう1人のお目当てだった桂米二は重厚感たっぷりな落語を堪能できた様に思いました。桂ぽんぽこがやった「ちりとてちん」は自身で改変したのでしょうか?上手い事現代に落とし込んだ様に思いました。笑福亭岐代松の落語を聞いて思ったのは"落語家の人生はまさしく噺そのものなんだ"と思ってしまいました。あとはですね、こんだけ寄席に足を運ぶと過去に聞いた噺に遭遇する訳なんですが、当たり前なのかもしれないんですが、やる人によって解釈やら所作が違うんだなと。次足を運ぶ予定なのはゴールデンウィークの新開地喜楽館になります。ようやくこの人を寄席で観る事ができる!!ずっと"最初観る時は寄席で!!"という思いがあったので。

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