2024年2/15昼席「新開地喜楽館」(バレンタイン女流ウィーク)
2024年度、初新開地喜楽館です。2024年度初となる落語の寄席はバレンタイン女流ウィークという事で、出演者全員女性だそうで。非常に楽しみにして足を運んだ訳なんですが。この日の公演内容はこちら。
笑福亭喬明「犬の目」
露の陽照「平林」
露の棗「手水廻し」
京山幸乃「喧嘩坊主」
桂三扇「シルバーウェディングベル」
ーー仲入りーー
桂ぽんぽ娘「性留守レディ」
華咲楽団「ブギウギソング」
桂あやめ「リアルゴールドな黄昏に」
今回1番楽しみにしていたのは桂ぽんぽ娘。落語家がピンクなネタをテレビでしていて非常に衝撃が走ったし、あの明石家さんまもびっくりしていた記憶が?もっとメディアに出てくる人だと思っていた訳なんですが?

最初に登場してきたのは開演前の一席の笑福亭喬明。「笑福亭喬介の弟子です」と言った後に、今日は綺麗どころが沢山出演している、後ろになればなるほど綺麗になっていくと言ったら、お客さんから「あなたが1番きれい」と言われたら謙遜していましたが。この後に「私はほんわかとした落語をしていこうと思います」と言った後に「落語始めま〜す」と言って噺が始まるんですが、とても斬新な枕だなと。で、噺は「犬の目」だったんですが、さっきのほんわかとした枕とは違って噺はしっかりとした落語口調なんですが、枕で言った通りほんわかとしているな〜と。確か「犬の目」って、ブラックな噺の印象があるんですがからっとした明るさがとても印象に残ってしまいました。

次に登場してきたのは露の陽照。名前が読みにくいでしょうけど"あきら"と読みますと言った後に、さっきの笑福亭喬明が「今日は綺麗どころが沢山出演している」という発言に楽屋がざわついている。昨日出演していた人はどうなんだ!?と。この後にコスプレが趣味だという事を話して、今日は着物を着ているのでコスプレはできないんですが、子供の役なら出来ると言った後に「平林」をやったんですが、あほの丁稚の演技がとても良かったなと。確かこの噺、露の棗でも聞いたなと。

3番目に登場してきたのは露の棗。確か9月の繁昌亭で観たなと。枕は私の名前は読み方が難しいと言った後に"なつめ"という説明をした後に、先ほどでてきた露の陽照は妹弟子と言った後に、露の陽照とは親子程の年の差なので露の陽照に「姉さん、荷物持ちましょうか?」と言っても、「そんな事言わないで下さい」と言って断るそうです。世間様に虐待だと思われるのは嫌なのでと言った後に、噺は「手水廻し」丹波篠山の旅館に宿泊した大阪のお客さんが「手水を廻してくれ」と。女中は分からず主人に聞いても分からないので、なんでも知っているお寺の住職に相談するという噺なんですが、この噺どこかで聞いた事あるな?と思ったら、KING BROTHERS主催の音楽フェスに出演した時の月亭方正がこの噺をやっていた記憶が?それにしても半年前観た時よりも露の棗落語が上手くなったなと思ってしまいました。

4番目に登場したのは浪曲の京山幸乃。今回が初めての喜楽館での舞台というのを言った後に、バレンタインウィークなのでそれにちなんだ噺をやろうと思ったんですが、あいにく浪曲にはそういう噺はないと言った後に「喧嘩坊主」という噺になったんですが、ヤクザが寺で坊主になったんですが、そこに妹が質に取られて取り返して欲しいという願いを聞き入れてそこに殴り込みをかけるだったかな?そんな感じの噺だったんですが、当たり前と言えば当たり前なのかもしれないんですが、歌がしっかりとコブシが効いていて上手いなと。

5番目に登場したのは桂三扇この方も一度観たなと。枕は色んな経歴の方が落語家になっているというのと、自身がイラストを描いたクリアファイルの宣伝をした後に、急にトイレに行きたくなったので席を外してしまったんですが・・・。トイレから戻って客席の外に設置されたモニター越しで観た「シルバーウェディングベル」これ非常に面白かったなと。生で観たかった・・・。

仲入り後登場してきたのはお目当ての桂ぽんぽ娘。枕は東西で女流落語家は50人ほどいて、その内上方では20人が女流落語家がいると。その後に表面上は仲が良いと言った後に、プライベートが充実している人は落語家にはならないと言った後に「性留守レディ」という噺をやったんですが、倦怠期に悩む妻が相席居酒屋で女性を知らない若い男性を見つけるみたいな噺なんですが、"これが噂のピンク落語か"と。オチまでしっかりしていたと思いました。

次に登場してきたのは華咲楽団。2人組のチンドン屋風な出立ちとでも書けばいいのでしょうか?今のNHKの朝の連続小説「ブギウギ」でも歌われていた「東京ブギウギ」も歌っていて、観ていて楽しいステージでした。

ラストに登場してきたのは桂あやめ。枕は今回のバレンタイン女流ウィークの番組編成を担当していた様で、落語だけじゃなく色々な物を観てもらいたくて試行錯誤していたと言った後に、今からやる噺は20年前はお客がドン引きしていたのが、今の世の中では受け入れられる様になったと言った後に「リアルゴールドな黄昏に」という噺をやったんですが、会社の部長が女性に1番人気の新入社員に恋をして、その新入社員の気を引くためにバレンタインデーに手作りチョコを作ってプレゼントをする噺なんですが、今風に言うとボーイズラブとでも書けばいいんでしょうか?確かにこの噺は20年前だったらとても前衛的な噺だなと。

この日の寄席で1番印象に残ったのは桂ぽんぽ娘桂あやめでした。両者とも前衛的な創作落語だったんですが、"滑稽な噺"をするのが落語なら、これも落語なんだろうなと。前者がピンク落語で後者はボーイズラブ落語でしたが。後半はとてもロックな落語を観た気がします。あとは露の棗前回観た時よりも上手になった印象を受けました。次観に行く予定にしているのは喜楽館の夜席なんですが、もしかしたらこれが初の独演会なんでしょうか?

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