2023年12/1昼席「天満天神繁昌亭」
まさか上方落語の定席、天満天神繁昌亭に色物を目当てに行く時が来るなんて!!それも2組。1組目はタージン。関西ではお馴染みの人気レポーター、そして若手の芸人にとっては"伝説のレポーター"だそうなんですが、この方の話芸とは!?大学の時に落語研究会に入っていたと、どこかのラジオで聞いた記憶があるんですが!?そしてもう1組はシンデレラエキスプレス。かつて北野誠さんと竹内義和さんのラジオを聞いていた人間にとってはよく聞いていたコンビ名。このお二方から評価が高かった訳なんですが、果たしてどんな漫才を聞かせてくれるのでしょうか?この日の公演内容はこちら。
桂二豆「魚根門」
桂ひろば「上燗屋」
笑福亭学光「荒大名の茶の湯」
タージン「漫談」
桂あさ吉「紙入れ」
笑福亭仁嬌「天狗捌き」
ーー仲入りーー
桂かい枝「代書」
林家小染「住吉駕籠」
シンデレラエキスプレス「漫才」
桂小春團治「コールセンター問答」
最初に登場してきたのは桂二豆。確か桂二葉の弟弟子だった記憶が?枕で落語家は名前を呼んでもらっただけで声援をもらえると言った後に、自身の芸名について。一応師匠である桂米二からつけてもらったんですが、名前の付け方が繁昌亭に来ていただいたお客さんからアンケートをとって、そこから良い名前をつけてもらったそうで。白浜のパンダ方式と言った後に「魚根門」の噺をしたんですが、先生に魚の名前の由来を教えてもらう滑稽な噺なんですが、それにしても枕にしても噺にしても良い意味で若手らしくないというか、貫禄のある話っぷりだなと思ってしまいました。

2番目に登場してきたのは桂ひろば。枕は師匠は桂ざこばという事を言った後に、名前の候補が4つあってそこからひろばになったと言った後に、これまでの仕事とこれからの仕事の妄想を言った後に噺は「上燗屋」だったんですが、10銭しか持っていないお客が酒をたしなみつつ、酒の肴となる食べ物が無料であるものを物色しながら楽しむみたいな噺だと思うんですが、こういう人が隣にいたら非常に嫌だな(爆)と思ってしまった噺でした。

3番目に登場してきたのは笑福亭学光。こちらも枕は師匠は笑福亭鶴光という事を言った後に、噺は「荒大名の茶の湯」だったんですが、豊臣秀吉が死去した後に朝鮮から帰ってきた賤ヶ岳の七本槍な武将達が色々とやりあっている噺だった記憶があるんですが、ここで軽く夢の世界に行ってしまいました・・・。

そしてお目当ての1人、タージンが登場!!繁昌亭に出演するのは久しぶりという事を言った後に、コロナになってからは出来なかったが公演が終了した後にお客様をお見送りするのが好きだったという事を言った後に、今回は出来るので非常に楽しみだと。この後に今日は師匠の名前を言っていく日か!?と言った後に、私にも師匠がいると。誰なんだ!?と思ったらゼンジー北京だそうで。手品師の師匠から伝説のレポーターが誕生するなんて!?と思っていたら、尼崎中央商店街でのマジック点灯の話に。マジック点灯するのは日本一早い所で毎年点灯式の司会をしているんですが、と言った所で"だから日本一になった時の司会をやっていたんだ"と。"何故、尼崎の商店街でタージンが司会しているんだ!?"とずっと思っていたので。この後に道頓堀でのタイガースファンの飛び込みについて語り、飛び込んだのは37人と言った後に、38人飛び込んだら全国ネットだったと。38年ぶりの優勝だったので。警察官ももっと洒落っ気が欲しいと言った所で、本ネタが夫婦生活においての妻への言葉遣いかな?だったんですが、確かにあるあるなネタだったなと。もう少しタージンの話術を堪能したかったなと思える様な漫談でした。

5番目に登場してきたのは桂あさ吉。こちらも枕は師匠は桂米朝で、内弟子時代、朝食と昼食は師匠と弟子は別々で食事をしていたんですが、夕食は師匠も弟子も同じテーブルで同じ物を食べていたそうです。その時は桂あさ吉桂米朝は真っ正面だったそうで、桂あさ吉は"桂米朝が目の前にいる"と興奮しながら食事をしていたそうです。で、内弟子時代の最初の時、ほっぺにご飯がついていたので桂米朝に指摘されたんですが、緊張のあまり桂米朝に食べさせようとしてしまったそうで。その行為に桂米朝は「俺たちは恋人同士か」というツッコミを受けたそうです。噺は「紙入れ」だったんですが、確か月亭遊真がこのネタをやっていたのを観たんですが、桂あさ吉の方が艶やかだったけど、ダイナミックさでは月亭遊真の方が勝っていたかな?

6番目に登場してきたのは笑福亭仁嬌。枕は落語会での携帯の電源について。オフにはしていたんですが電源が入っていなかったので、アラームが作動して時刻をアナウンスしてしまったそうで。そのまんま笑福亭仁嬌に伝えたそうです。あと落語を聞きながら寝てしまうお客もいるそうで、それは舞台の上からでも分かってしまうそうです。という事はさっき私が夢の世界に行ってしまった事も分かったのかな?と。噺は「天狗捌き」だったんですが、この噺は面白かった!!旦那に対してどんな夢を見ていたのか!?と問い詰めた嫁に対して、何の夢も見ていないと返す旦那。そんな事はないと言って夫婦喧嘩を始めた所を長屋の隣人である人が止めるんですが。それの天丼が繰り返され、隣人→長屋の大家→御奉行→最後は天狗までが問いただしていくという。また聞きたいと思える噺でした!!

仲入り後登場してきたのは桂かい枝。枕は英語でも落語をやっていると言った後に、今日のお客の様子を探ってから英語でやるか日本語でやるか決めると言った後に、バイリンガルな小噺をしたんですが、日本語でやると決めてから「代書」という噺をやったんですが、昔の日本はまだ識字率が高くなかったので、代書屋というのがあったそうなんですが。滑稽な噺だったんですが、個人的には最後のオチが非常に好きでした。

7番目に登場してきたのは林家小染。枕は今は交通の便が良くなって味気なくなったと。沖縄の落語会に行っても日帰りがあるので、遠出しても基本的に空港→現場ばっかしと言った後に、「住吉駕籠」の噺になったんですが、住吉大社にある籠屋が酔い潰れたお客との問答を何回も繰り返している噺の様に思いました。

そしてもう1つのお目当てだったシンデレラエキスプレス。今年で芸歴35周年と言った後に、食事が自分らの子供の頃と変わったと。今は子供に合わせて作っているが、昔は父親の食べたいものが食卓に出ていたと。そこで今と昔のコントが始まるんですが、てっきり松井さんがボケで渡辺さんがツッコミだと思っていたら、渡辺さんがボケているじゃないですか。"シンプレってこんな感じだったの!?"と思っていたら、この後に日本テレビ系列で放映されている「笑ってコラえて」の幼稚園の子供達のほのぼのとした告白のコントが始まるんですが、ここで松井さんがボケに回るんですが、これが非常にシニカルで面白かった!!

大トリは桂小春團治。枕はAIの事について触れ、小噺もAIで作れるのでは!?と思い実際に出来たのでAIが作成した小噺をやったんですが非常に微妙。ここから「コールセンター問答」という噺をやるんですが、古典をやるというイメージだったので創作落語だった事に驚いてしまったんですが非常に面白かったです!!空気清浄機が壊れたので取り扱い説明書を探すんですが、そこでの当たり前すぎる注意書きにツッコミながら、そこからコールセンターの電話を探して故障した原因を尋ねるんですが、現代にも古典落語にある滑稽なやりとりがあるんだなと思ったし、オチまでの流れも非常に美しかった!!

お目当てだったタージンシンデレラエキスプレスだったんですが、タージンは流暢な話し方が非常に印象に残りました。これはレポーター時代から培ったものなんだろうなと。シンデレラエキスプレスは最初ボケとツッコミが逆だった事に「???」だったんですが、最終的には非常に満足しました。出来れば1番最初は心斎橋角座で観たかったなと。でも最終的には桂小春團治の創作落語がすべてを持っていってしまったなと。すべてに対して"ある、ある、ある"と思ったし、"これ、他の落語家さんもやらないのかな"と。今しか出来ないとも思いつつも、どこか普遍的な所もあるんだよなと。実は繁昌亭の夜席で見たい公演があるんですが、果たして行けるんでしょうか?

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