笑福亭喬路「道具屋」
桂慶治朗「いらち俥」
桂文三「動物園」
松旭斎天蝶「手品」
桂文之助「夢の酒」
〜仲入り〜
上方落語&喜楽館未来鼎談(八方・八光・伊藤史隆)
月亭八光「ちりとてちん」
月亭八方「竹の水仙」
桂慶治朗「いらち俥」
桂文三「動物園」
松旭斎天蝶「手品」
桂文之助「夢の酒」
〜仲入り〜
上方落語&喜楽館未来鼎談(八方・八光・伊藤史隆)
月亭八光「ちりとてちん」
月亭八方「竹の水仙」
ここからレポに入る訳なんですが、先に書きますが私落語は詳しくありませんので、落語に疎い人間からのレポだと思って下さい。
開演前の一席は、喜楽館に行く前にお腹の調子を壊してしまったので・・・。最初に登場したのは笑福亭喬路で噺は「道具屋」だったんですが、額に汗を流しながらやっていたのがとても印象に残りました。というより、最前列だとそこまで見る事が出来るのかと。
次に登場してきたのは桂慶治朗。枕はまずは最初にアナウンスされていたと思うんですが、携帯電話/スマートフォンを電源から切って下さいという事を言って、電源が切れない方は私が切りに行きますと言った後に、こないだの落語会で同じ事を言って挙手をお願いしたら9割方手が挙がって持ち時間15分のうち13分使って電源を消したと言った後に、全国各地で落語会をやらせてもらっているという事を言って、昔は遠い所に行ったら泊まりだったのが、交通手段の発達で今では沖縄日帰り、北海道日帰りになってしまったと。そして中途半端に遠い所が泊まりになってしまったと。電車で帰れるんですが落語会が終わった後の打ち上げの飲み会で終電に乗り遅れた時に。こないだは沖縄日帰り、北海道日帰り、新開地宿泊という事を言った後に「いらち俥」の噺になったんですが、人力車を捕まえて急いで目的地に向かう訳なんですが、その人力車の担ぎ手が全然役立たずで後続の人力車に抜かれてしまい、しまいにはその人力車を乗り捨てて他の人力車を探す噺なんですが、この日の出演者の中でオチがバシっと決まっていました。
3番目に登場してきたのは桂文三。枕は文三襲名のためダイエットに励んでいた話をした後に、ダイエットの反動としてマクドナルドのビッグマックを食べたくなって購入したそうなんですが、久しく口を大きく開けて食べていなかったせいか、あごが外れてしまい、急いでいきつけの接骨院に向かったんですが、口を開けて自転車をこいでいたので虫が口に入ってしまうので、あごが外れている時は自転車に乗る事はおすすめしないと言った後に、あごが外れた時は歯科に行くのが正解だと。たまたまいきつけの接骨院の先生はやりかたを知っていたみたいだけど、本来なら専門外という事を言った後に「動物園」という噺を。どこにも雇ってくれる所がない男性に、動物園の虎の皮を被って虎のモノマネをするという仕事を紹介して、実際にそこで働くという噺なんですが、この日の出演者の中で1番面白かったです!!
この後は色物かな?松旭斎天蝶が登場。手品を披露していたんですが、今回はお祝いの席の手品だったんですがラストの傘を使った手品がとても印象に残りました。
5番目に登場してきたのは桂文之助だったんですが、枕が5日前にみた天満天神繁昌亭の時とまったく同じ展開だった事に驚いてしまいました!!。噺は「夢の酒」大きな商店を営んでいる旦那の息子が夢の中で素敵な酒屋の女房に惚れてしまい、その息子の嫁が嫉妬してしまい、旦那にその旦那が見た夢の中に入ってその女房に私の旦那をたぶらかさないで欲しいという噺なんですが、桂文之助演じる女性が非常に艶やかな印象を持ちました。
仲入りが終わった後に上方落語&喜楽館未来鼎談。朝日放送のアナウンサーでもある伊藤史隆支配人と、この後登場する月亭八方&八光が登場。2人の関係について尋ねた伊藤史隆支配人に対して、こういう場じゃない限り話す事はないと八光さん。なので今のうちに色んな暗証番号を知っておきたいと言った八光さんに対して、暗証番号は阪神タイガースの選手の背番号じゃないか?と伊藤史隆支配人。これが大正解だった様で4桁の暗証番号のうち2人の阪神タイガースの背番号を組み合わせているそうです。1名は有名な選手でもう1人はマニアックな選手。この後喜楽館設立5周年のことについて伺ったら、八光さんは上方落語協会の会員が投票して設立が決まったと。これは天満天神繁昌亭もそうだったみたいで、繁昌亭も会員が全会一致の賛成で設立が決まったそうなんですが、設立資金が予想以上だったのでその当時の会長だった桂文枝さんが「それぞれ少しずつ寄付しよう」という事をおっしゃったら全員目を背けたと。この後にそれぞれ色んな企業に募金活動をした結果繁昌亭が設立されたと言った後に、八方さんが漫才師はその日暮らしだが落語家は意外とお金を持っていると。そして落語家の嫁さんは手に職をつけている人が多いと。最後に八方さんのデビュー55周年記念が落語の独演会ではなく楽屋ばなしになった点について話していました。今の若い子はNSC等の学校に行ってからデビューしているから舞台では面白いが楽屋は面白くない。昔の芸人さんは学校で教育を受けていない人が多いから楽屋はめちゃめちゃ面白いけど舞台では面白くない人の方が多い。理由は「舞台は仕事」だから一生懸命にやると。最後にこれからの喜楽館をお願いしますとおっしゃって鼎談は終了しました。
この後、登場してきたのはこの日のお目当てだった月亭八光。枕で暑さについて話した後、なってみないと分からないという話になり、大村崑さんと舞台で共演させてもらった時のエピソードを話していました。時間があれば筋トレをしていると言った後に、30分に1回はトイレに行っているという話をしていました。特にしたい訳でもないそうなんですが、急に出てくる場合もあるので。と言って、今は理解できないけどいずれ自分もそうなるのでは!?と思い、しっかりと聞いていたと言った後に「ちりとてちん」の噺を。何を差し出しても一言嫌味を言いながら食べる男性に対して、1回ぎゃふんと言わせる様なものを食べさせるみたいな噺なんですが、最初少し散漫な印象を受けてしまいましたが、中盤の後半辺りから話に思い切り引きずりこまれてラストの方は面白かったです。
最後に登場してきたのは月亭八方。こちらも枕で暑の事を話した後、「竹の水仙」の話を。東海道五十三次にある一見さんお断りのお宿で上手い事言いくるめて止まったお客は実は無銭で宿代を稼ぐために竹の細工を作り、それを宿の玄関につるして買い手を探す話なんですが、ここで上方落語独自の"ハメモノ(はなしの背景に囃子や歌を伴奏として入れ,情景描写や心理描写に用いる)"を聞けるとは思いませんでした。あとは月亭八方の落語は老練とでも書けばいいのでしょうか?そんな物を感じました。最後のオチはクラシックのあの名曲を引用した形だったのにはびっくりしてしまいましたが。
この日の寄席で1番びっくりしたのは、先ほども書いた様に桂文之助の枕が5日前とまったく同じだった事でした!!あんな事ってあるんだね。というより、そういう観覧の仕方がいたとは桂文之助も思っていなかったでしょうけど。落語自体は桂文三が1番面白かったなと。また観たい!!と思わせてくれる内容でした。そしてお目当てだった月亭八光は"やっぱり落語家だったんだな!!"と。まだまだ若手感とでも言うんでしょうか?そういうものは否めなかったんですが・・・。
行けるかどうか分からないんですが、観たい落語家さんが喜楽館に来るみたいなので行きたいなとは思っているんですが、果たして?そしていつか行きたいと思っている心斎橋角座/なんばグランド花月にはいつ行けるだろうか?でこのレポを締めたいと思います。