桂九ノ一「御公家女房」
春風亭一花「駆け込み寺」
桂雀太「替り目」
チキチキジョニー「漫才」
桂阿か枝「豊竹屋」
桂文之助「片棒」
〜仲入り〜
記念口上:桂雀太(司会)、桂三扇、桂二葉、桂文之助、笑福亭仁福
桂三扇「鯛」
笑福亭仁福「いらちの愛宕山」
桂二葉「佐々木裁き」
春風亭一花「駆け込み寺」
桂雀太「替り目」
チキチキジョニー「漫才」
桂阿か枝「豊竹屋」
桂文之助「片棒」
〜仲入り〜
記念口上:桂雀太(司会)、桂三扇、桂二葉、桂文之助、笑福亭仁福
桂三扇「鯛」
笑福亭仁福「いらちの愛宕山」
桂二葉「佐々木裁き」
ここからレポに入る訳なんですが、先に書きますが私落語は詳しくありませんので、落語に疎い人間からのレポだと思って下さい。
最初に登場したのは桂九ノ一。まずは桂二葉の受賞のお祝いを枕にしてお祝いにふさわしい噺として「御公家女房」をやったんですが、みずぼらしい生活をしている独身の男性に平安時代の言葉使いをしている女性を紹介してお嫁さんにする噺だったんですが、お嫁さんを演じる桂九ノ一の仕草が非常に滑稽で面白かったです。あと前回よりも貫禄が出て話のテンポが良い意味でゆっくりというかゆったりとした印象を持ちました。
次に登場してきたのは春風亭一花。先ほども書いた様にお江戸の落語家さんなんですが、大阪での落語家が所属する団体が上方落語協会だけなのに対して、東京は落語協会・落語芸術協会・落語立川流・五代目圓楽一門会と4団体あり、なおかつ東京には真打制度があって"前座・二つ目・真打”とあるんですが、三遊亭一花は落語協会に所属している二つ目(一人前だが弟子を取る事は許されていない)の落語家さんです。枕は先ほどの桂九ノ一と同じ様な形の後に「駆け込み寺」を。昔は離婚する事が非常に難しかったみたいなんですが、鎌倉にある東慶寺に3年入れば自動的に離婚する事ができたそうで。とある夫婦が夫が何回も他所の女に手を出した事に業を煮やして「いざ、鎌倉」と言った後嫁がどこか行ったんですが、その話を夫がご老人に話した所東慶寺に行ったのではないか!?と言われたので後を追いに東慶寺に向かう訳なんですが。町内を一周した所で気分が晴れた嫁が夫がいない事に気づき、たまたま家を訪れたご老人に話を聞いた所東慶寺に向かったという話を聞いて、慌てて旦那を東慶寺に行く訳なんですが。それにしても女性の落語家さんは男性の低い声を出すのが苦手という話を聞いた事があるんですが、そんな事はない!!見事に滑稽な男性を描いていた様に思いました。
3番目に登場してきたのは桂雀太。薬の小咄をした後に「替わり目」をやったんですが、酔っ払いの仕草が非常に良かったというか、非常に面白かった!!
この後に登場してきたのはチキチキジョニー。松竹芸能所属の漫才師の漫才を見るのはこれが初めて!!松竹芸能所属の芸人さんの芸を見るのは実は過去に1回(まさかこの方が松竹芸能所属だったとは思いませんでしたが)あるんですが。桂二葉とは京都のラジオ番組の横つながりでつきあいがあるらしく、1回そのラジオのイベントで漫才をした事があるそうです。ネタは大阪名物はどれか!?という感じでそれぞれ名物だと思うものが喧嘩していくんですが、非常に面白かったです!!確か「THA MANZAI」の決勝に進出してビートたけしに評価されていた記憶があるんですが?
4番目に登場してきたのは桂阿か枝。今回の受賞記念ウィークは米朝一門と女性の落語家の括りでの出演みたいなんですが、どちらにも属していない私が出演できるのは日頃の人徳のおかげと言った後に「豊竹屋」をやったんですが、浄瑠璃の様な事をやっていたんですが、それをみた時、ドリフターズの加藤茶の歌舞伎のコントを思い浮かんでしまったのは私だけなのかな?
5番目に登場してきたのは桂文之助。枕はコロナが明けたけど、またやってきたと。色々と対策はあるけれど出来ることは消毒とソーシャルディスタンス。あと行政と医療に任せようと。この後通販の話になった後に夢グループのCMについての話になったんですが、あれは見ている人はほとんどの人がそう思うんだろうなと。噺は「片棒」だったんですが、大きな商店をやっている旦那が後を継がせようとしている3人の息子に対して、自分が死んだ時どんな葬式をやるのか?それを聞いて1番良かったものに対して後を継がせると言ったんですが、非常に滑稽な話で面白かったんですがお時間が来てしまったので途中で終わってしまったのが残念。
仲入りが終わった後に記念口上だったんですが、桂三扇は女性が落語をするには色々と難しい部分があるんですが、それを乗り越えた桂二葉は素晴らしいと。桂文之助は桂二葉とは"によ、によ・ぶん・ぶん"と呼ぶ間柄と言った後に、桂二葉に「らくだ」を教えてほしいと言われたので教えたが、ネタ下ろしの日に舞台を見たら自分よりもウケていたので嫉妬したと。笑福亭仁福は、この口上に出演させてもらっているのは桂二葉のおかげと言った後に、大阪締めで締めくくりました。
記念口上の後に出てきたのは桂三扇。枕で上方にも女性落語家が色々と出てきたと。OLから落語家になったり女優から落語家に転落したりと行った後に、鯛を擬人化した「鯛」を。高級料亭のいけすに入れられた天然物の鯛が、20年もこのいけすにいるヌシの様な天然鯛に色々と他の鯛の情報や、客について色々とレクチャーや愚痴みたいな事を言っている噺なんですが、なんか少しだけ哀愁を感じてしまいました。
次に登場してきたのは笑福亭仁福。枕はすぐに噺を終わらせるからと言ってやったのは「いらちの愛宕山」なんですが、きいていて本当にせっかちな噺だなと思ってしまった訳なんですが。
最後に登場してきたのは本日の主役である桂二葉。枕で修行時代の事を話していたんですが、修行時代は京都に住んでいて師匠の家に行く前にバイトを2つ掛け持ちしてからだったそうで。師匠に噺を教えてもらっても覚えが悪くて家でずっと練習していたそうなんですが、壁が薄くて隣の住人に迷惑をかけていないかな?という話だったんですが、その話は今度本が出たので詳しくはそちらで読んでくださいと言った後に「佐々木裁き」をやったんですが、お奉行さんごっこかな?でお奉行役をやっていた子供の裁きをたまたま見ていたお奉行さんが関心して、ある日奉行所に連れ出してそのお奉行さんの問いに色々と答えていく子供なんですが、あほの子供をやらせたら天下一品と聞いていたんですが確かにそうだったと。なんか藤山寛美を彷彿とさせるものがありました。あと状況説明をしているナレーションみたいな感じの所も上手くて、噺の世界にすっ〜と入っていけました。
桂二葉が絶賛されている理由がよく分かりました!!良い意味で華があると思いました。あとそれぞれの役に対して演じているのではなくて自然にやっている感じがしました。あとは桂九ノ一の落語が前観た時よりも格段に上手くなっていた事にびっくりしてしまいました!!この寄席の後、またすぐに落語を観に行く訳なんですが。この後落語にはまっていくんだろうか?私。