SING LIKE TALKING LIVE MOVIE −Strings of the night鑑賞レポ
2015年10月に東京と大阪で行われた「SING LIKE TALKING Premium Live 27/30 〜シング・ライク・ストリングス〜」のフィルムコンサートを鑑賞してきました。撮影された場所は東京の昭和女子大学人見記念講堂。こういうフィルムコンサートを観に行く事自体が初めてだし、あんまり映画館にもいかないタイプの人間でもあるんですけどね。本来ならこういうレポは こちらでやるのが筋なのかもしれないんですが、あくまであちらのページでは"ライブレポ"をお送りしているので、こういうタイプはこちらの方が合っているのかな?と思ったので。

まずはフィルムコンサートが始まる前、SING LIKE TALKING・そしてサポートメンバーのインタビューが行われた訳なんですが、佐藤竹善はこのストリングスをフィーチャーしたライブにおいて、良い意味で常識に捕われないというか"ストリングス=まったりとしたライブ"にならない様に気をつけたと。7割ほどはそれができたんだけど、残り2割をストリングスが似合う感じの曲になってしまったけど、そこはフィーリングというか流れの中でなんとかなるのではないか!?的な事を話していました。そしてサポートメンバーの高水健司さんが「SING LIKE TALKINGはミュージシャンとして正しい事をやっている。皆んなが忘れがちな細かい事もきっちりとやっている」という言葉を言っていたのがとても印象に残りました。

そしていよいよ本編なんですが、このフィルムコンサートでは1曲目となった「月への階段」ですか、金原千恵子ストリングスとある意味でSING LIKE TALKING第4のメンバーもしくは"佐藤竹善の盟友"である塩谷哲のピアノとのセッション/バトルが半端なさすぎる!!個人的には「離れずに暖めて」ですか。これを聞けたのが嬉しかったです。柴田淳はこの曲を聞いて音楽の道を志したんだなと改めて思ってしまった訳なんですが。ストリングスライブの割にはあんまりストリングスにスポットが当たっていないよなと思ったんですが、曲名を忘れてしまったんですが塩谷哲がタクトを振って金原千恵子ストリングスが奏でている場面が1番ストリングスにスポットが当たっているのかな?なんて思ってしまったんですが。個人的に1番印象に残ったのは「It’s City Life」での塩谷哲金原千恵子のバトルですか。金原千恵子塩谷哲のターンの時、ノリノリでダンシングしていたのがとても印象に残ったんですが。それ以上にめちゃめちゃファンクな曲をよくストリングスをフィーチャーしたライブのセットリストに入れたよなとも思ってしまったんですが。そしてラストのインタビューで佐藤竹善「Sprit of Love」について話していました。バンドメンバーが楽器から離れて1人の人間に戻って歌を歌うと言っていたかな?と。あと小田和正さんがライブを終わらせるための曲を作ったと言っていたんですが、「Sprit of Love」はそういうタイプの曲だと。「Sprit of Love」があって良かったといった後に「Sprit of Love」なんですが、何時聞いても"歌を捧げる"という感じに聞こえます。そして佐藤竹善のみにスポットが当たっていたライトがステージ全体を照らした時にバンドメンバーがステージ前方に陣取ってコーラスをしていたんですが、まさしくゴスペルな感じに聞こえてきました。後は金原千恵子がここでもノリノリで歌っていたのが印象に残りました。

フィルムコンサートを観終わった感想は"いろんな要素をポップスに消化した"と思うんですが、そのポップスがとても前衛的で時代の半歩先を行っていると思うんですよ。こういう感じに思った事に自分でもびっくりしてしまったんですが。ある意味で枠を突き破っていると書いた方が正しいのかもしれないんですが。こうなってくると属に"尖ったジャンル"だと思われているロック・パンク・ヒップホップ・レゲエですか。これが"果たしてそうなのか!?"と自問自答してしまった訳なんですが。
あとはストリングスをフィーチャーしたライブの割にはストリングスにスポットを当てたというよりかは、自分達のフィールドにストリングスを取り込んだと書いた方が正解なんでしょうか?SING LIKE TALKINGのサウンドにまったくの違和感なくストリングスが取り込まれている、もしくは飲み込まれているという事に驚いてしまった訳なんですが。そしてこれは前から思っている事なんですが、佐藤竹善の歌声もけして前に出るという事がないんですね。バンドの一部分になっていると書いた方が正解なんでしょうか?SING LIKE TALKINGの世界の先導をしている風にいつも思っているんですが。
もうすぐデビュー30周年なんですが、進化そして深化していっているとは思うんですが、属にいう円熟味というものは感じられず、時代の先を走り続けるというのをバンドサウンドだけで感じさせられたのには恐ろしささえ感じてしまいました。まだまだ走る事をやめるつもりはないんだなと。そしてSING LIKE TALKINGが掲げている"No genre,No category"の意味を少しだけ分かった気がしました。最後になんですが、このライブのDVD化(ファンクラブ限定ではなくて)を熱望します!!
(通常上映5/11〜5/17
@東京角川シネマ新宿・大阪あべのアポロシアター)
舞台挨拶付上映は5/15〜6/19まで全国各地の映画館で。
(一部の地方を除いて佐藤竹善のみの登壇予定)
9/21にブルーレイ&DVD化 
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